健康−メタボにご用心うつ病


■ 『うつ』は早期発見・治療が大切・・・過労状態には休養・治療

うつ病で医療機関を受診する人は年々増え続けているといわれていますが、最近では10歳代後半〜30歳代前半にも増加しています。

中高年ではまじめで几帳面な人がうつ病を発症しやすいとされていますが、若者の場合は自己愛が強く自信のある人が社会の規範にうまく適応できず、うつ病まではいかない『うつ状態』になるケースが多く見られます。

どちらにしても、うつには休養をとることが第一です。心身が過労状態に陥っているため、ストレスの原因から離れて過労を取り除くことが大切。

うつ病とは『脳の疲労から起こる気分の病気』誰でもストレスが強い環境に置かれれば、発症する可能性があります。医学的に広く使われる基準では「抑うつ気分(気分の落ち込み)」か「意欲の低下」のどちらか、または両方が2週間以上続き、さらに同時期に睡眠や食欲の乱れ、思考力の減退などがある場合にうつ病の可能性が高いとされます。仕事でミスが増える、外見を気にしなくなるといった兆候が現れることも多い。

症状が長引く場合は医師の指導のもと、薬物による治療や精神療法を受けることが必要です。うつは早い段階で適切な治療を受ければ治りやすいので、周囲の人が受診をすすめることも大切です。不眠、睡眠不足とうつは深い関係にあり、忙しいと犠牲になりがちな睡眠ですが睡眠を充分とるように気をつけましょう。


中高年に多い『うつ病』と若者に多い『うつ状態』の違い

中高年に「うつ」と若者の「うつ状態」の違いの表

若者のうつ病は「新型うつ病」などといわれ、仕事中だけうつ病の症状が出たり、会社を出ると元気になる、他人や周囲、環境を非難しがちなどのことがあり、周りの理解を得られないこともよくあります。




■ うつはビタミンB郡の不足と関係が深い・・・ビタミンB9、B6、B12

うつ病と栄養の関係ははっきりとは解明されていませんが、うつがビタミンB郡の不足と関連していることが多く報告されています。

また、ビタミンB郡はうつ病の処方薬の効き方を強くするともいわれています。ビタミンB郡の中でも特に注目したいのが葉酸という名称でよく知られているビタミンB9とビタミンB6、ビタミンB12です。

食生活の乱れがストレスとともにうつの原因になります。朝食抜きや夜食などの習慣がある場合は生活習慣を見直す必要があります。緑黄色野菜、肉、魚をバランスよくとりましょう。


ビタミンB9(葉酸)

葉酸には気分を落ち着かせたり、健康的な神経システムを保持する役割があります。うつ病を発症する人は葉酸の摂取量が少なく、少ない人ほどうつ病を発症率が高いといわれています。

レバー、モロヘイヤ、春菊、ほうれん草、豆、アスパラガス、グリーンピース、ブロッコリ、アボカド、ピーナッツ、グレープフルーツ、緑茶などに含まれています。

ビタミンB9(葉酸)を多く含む食品のイラスト


ビタミンB6

ビタミンB6は神経システムにかかわっています。ビタミンB6が欠乏すると困惑や不眠がみられることがあります。

ビール酵母、豆、ナッツ、トマト、アボカド、バナナ、小麦胚芽、オーツ麦、胚芽米、ほうれん草、じゃがいも、肉、魚などに含まれます。


ビタミンB12

ビタミンB12は神経システムにかかわっています。ビタミンB12が不足すると、疲労、動悸、ふらつき、吐き気、食欲の低下、下痢などがみられ、記憶の減退、困惑、認知症につながることがあります。ビタミンB12は高齢者や、肉・魚などの動物性食品を食べない人に不足しがちです。

肉、魚、ヨーグルト、牛乳、卵、チーズなどに含まれます。



うつの初期症状チエック

次の項目の内2つ以上が2週間以上続き、つらく感じたり、生活に支障が出る場合は、できるだけ早く医師の診断をうけましょう。


□毎日の生活に、張りが感じられない。

□今まで楽しめたことを楽しめない

□わけもなく疲れを感じる。

□今まで楽にできたことを、おっくうに感じる。

□自分が役に立つ人間だと感じられない。




心の健康に効果的なツボ療法

うつ状態からくる頭の重苦しさには百会(ひゃくえ)、イライラをしずめるには神門(じんもん)、全身の緊張をやわらげるには肩井(けんせい)・心愈(しんゆ)が効果的


百会(ひゃくえ)のイラスト 神門(じんもん)のイラスト 肩井(けんせい)のイラスト 心愈(しんゆ)のイラスト


百会(ひゃくえ)

両耳をまっすぐ上がった線と眉間の中心から上がった線が交差するあたりの百会(ひゃくえ)は、両手の親指で指圧する。


神門(じんもん)

手のひら側、手首の関節の小指寄りの端にある神門(じんもん)は、親指で強めの刺激を加える。


肩井(けんせい)

首の後ろの根元と肩先の中間にある肩井(けんせい)は、肩をつかむようにして、親指で強めに揉み押す。


心愈(しんゆ)

干肩甲骨の内側、背骨をはさんだ両側にある心愈(しんゆ)は、両手の親指で左右同時に押す。