糖尿病糖尿病患者は高脂血症を合併しやすい


■ 糖尿病と高脂血症を合併すると動脈硬化が加速度的に進む!

糖尿病患者はインスリン作用の低下により血糖値が高くなっています。また、糖尿病患者におけるインスリン作用の低下は、腸管からのコレステロールの吸収を増やしたり、血液中の脂質の処理能力にも影響を及ぼしコレステロールを増加させ高脂血症になりやすいのです。


動脈効果が加速度的に進む

死亡原因に動脈硬化とは聞いたことはありませんが、血管が硬くなり詰まってくると血流が悪くなり、体の末端の細胞まで血液が届けられなくなったり、血液が大量に必要な箇所にも十分に血液が届かなかったりすると細胞が弱ったり死んだりして、いろいろな病気の元となり生命につながる病気の元ともなります。そういう意味では死亡原因の第一位とも考えられます。健康とはきれいな血液が体の末端の細胞まだ届けられている状態です。


糖尿病や高脂血症は個々の病気だけでも動脈硬化の引き金になる病気です。そして、その二つが合併すると、単なる足し算以上に動脈硬化の進展がさらに早くなります。




脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険度が高まります。

糖尿病の人が動脈硬化を起こす危険性は、糖尿病でない人の2〜3倍です。脳梗塞や心筋梗塞は、脳や心臓に栄養を送っている動脈が動脈硬化を起こして、塞がってしまう結果起こるものです。

糖尿病の人が高脂血症を合併すると動脈硬化の進行がさらに早く、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険度が高まります。



■ 高脂血症と合併した糖尿病の克服法

血糖値とコレステロールのコントロールを

積極的な食事療法、運動療法を行い、定期的に血糖値及びコレステロール値のチェックをすることが、糖尿病患者の高脂血症管理のポイントです。

効果が不十分な人は「薬物療法」が併用されます。糖尿病が合併した高脂血症の治療目標値は低目に設定されます。


血糖値コントロールの指標 高コレステロール血症の治療目標値
空腹時の血糖値
(mg/dl)
100未満 ・・・ 総コレステロールの
治療目標値(mg/dl)
食後2時間の血糖値
(mg/dl)
120未満 冠動脈疾患なし
他の危険因子なし
220未満
HbA1c(%) 5.8未満 冠動脈疾患なし
他の危険因子あり
200未満
・・・ ・・・ 冠動脈疾患あり 180未満


食事療法

高脂血症と糖尿病を合併した人の食事療法では、まず摂取カロリーを守ることが一番大切です。脂肪、糖分、塩分のとりすぎにに注意し、食物繊維を十分とることが食事療法のポイントです。


1日の摂取カロリーを守り、適正体重を維持しましょう。
標準体重1kgあたり25〜30kcal/日
動物性脂肪を避けましょう
1日50〜60g以下が目安
動物性脂肪:植物性脂肪=1:2
コレステロールは1日300mg以下に
コレステロールの特に高い場合は200mg以下
植物繊維は十分にとりましょう
1日30mg以上
糖分、塩分は控えめに
砂糖や果糖などの糖分は1日20g未満、塩分は1日7g以下
アルコールやジュースは控えめに


毎日の運動が糖尿病も高脂血症も改善します。

運動は余分なエネルギーを消費させ脂肪を減少し、血糖値や血清脂質値の改善にとても有効です。いつでも、どこでも、ひとりでもできる適度で長続きできる運動を基本に、無理な運動はさけましょう。


ウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動が効果的です。

1回の運動は15〜60分、「ややきつい」と感じる程度の強さで

周3〜5日は継続するよう心掛けましょう。

ストレッチや体操も有効