糖尿病マグネシウム不足が糖尿病や生活習慣病を招く


■ 食生活の欧米化でマグネシウム不足となり糖尿病が増えた

日本人は、あまり太っていない人でも糖尿病の発症率は高い、原因は食事の欧米化やファーストフードの普及、ミネラルを多く含む自然塩から精製塩に替わったことでマグネシウム(Mg)の摂取量が減り、インスリンの効きが悪くなったことがあることがわかってきました。

マグネシウムにはインスリンの働きをよくする効果があります。

戦前までは雑穀類や豆類などからマグネシウムを摂取していましたが、戦後、日本人の食生活が大きく変化し、脂肪分の摂取が増え、マグネシウムの摂取が減った頃から糖尿病患者が増え、現在も増え続けて国民病と言われるようになっています。

また、マグネシウムの不足は、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドロームや高血圧症などの生活習慣病の原因ともなります。マグネシウムには脳卒中の予防効果があることもわかってきています。




■ マグネシウム(Mg)はどれぐらい不足しているのか

世界保健機関(WHO)は1日のマグネシウムの摂取量を420mg程度を推奨しています。厚生労働省がまとめた「平成22年国民健康・栄養調査の結果」は下表に示す。


平成22年国民健康・栄養調査結果の概要・・マグネシウムの摂取量(mg)
総 数 1- 6歳 7-14歳 15-19歳 20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳以上 (再掲)
20歳以上
236 147 217 220 206 223 228 256 271 251 245


日本人成人マグネシウムの推定摂取量は245mg/日だった。


厚生労働省によるマグネシウムの年代別摂取基準mg(男性)

年齢 18〜29歳 30〜49歳 50〜69歳 70歳以上
・・・ 340 370 350 320


厚生労働省によるマグネシウムの年代別摂取基準mg(女性)

年齢 18〜29歳 30〜49歳 50〜69歳 70歳以上
・・・ 270 290 290 260


30〜49歳の男性で推奨されているマグネシウムの1日摂取量は370mgです。かなりの量が不足していることになる。世界保健機関(WHO)の推奨値の420mgと比べると半分近くも不足していることになる。



■ マグネシウム(Mg)を多く含む食品

マグネシウムを多く含む食品としてひじき、そば、のり、豆類、玄米、雑穀類、きな粉、とうふ、抹茶、ごま、わかめ、野菜(特に色の濃い物は多い)、さかな、しいたけ、昆布、かき、さつまいも、なっとう、とうもろこし、バナナなどの果物がある。


マグネシウムなどのミネラルは実はミネラルウォーターのように単独でとってもあまり体に吸収されない。アミノ酸がミネラルの吸収をよくする働きがあるのでアミノ酸を含んだ食品と一緒に食べるとミネラルの吸収率はよくなる。塩分が気になるが味噌汁にはアミノ酸が豊富にある。塩分を控えるため、すましの部分だけ飲んでもミネラルの吸収は良くなる。


日本食は塩ベースの味付けが多く、特に外食には塩分が多く、欧米に比べて日本人の塩分の摂取量は多い。塩分が多いと尿からマグネシウムが排出されやすく、このことが日本人のマグネシウム不足の原因の一つになっています。マグネシウムの摂取と共に塩分の過剰摂取にも気をつけましょう。